本当の学者は、誰にでもわかるような文章を書くのだと思います。
この本は、経済学初心者の私にも読みやすく、論理構成がしっかりとしているので、理解もしやすいです。
経済学思考という造語が出てきます。
・単純化して突き詰める
・データによる確認
単純化して、どのように突き詰めるかという方法論として、ロジカルシンキングも出てきます。当たり前の事実を組み合わせて考え抜くという力は、どのような仕事でも役に立つ力だと思います。
気になった方はぜひ読んでみてください。
<参考:経済学思考の10のルール>
・論理的に語らなければならない
・データに裏付けられた論理でなければならない
・人はインセンティブに従って行動する
・個人がアクセスできるフリーランチはない
・市場均衡は非常によい性質を持っている
・価格の調整は緩慢にしか行われない
・経済状態は自己決定的な性質を持つ
・グロス(総額)だけでなく、ネット(純額)で考える
・名目変数と実質変数には区別が必要
・正しい単純化、正しい論理構成、正しいデータ確認から導いた
結論は常識に勝る
<参考:論理的思考>
・比喩は論理をまとめる助けにはなるが、論理の代わりではない
・論証方法の2大パターン
演繹法・・・前提を論理的に組み合わせて結論を得る
帰納法・・・具体的な事実の集合から一般性を持つ
法則を抜き出す
<参考:ビジネスパーソンに求められている経済学>
・論説などで何が主張されているかを見抜く
・その主張の妥当性を判断
・自分なりの反論、改善点を見出す
<参考:経済学の評価基準>
・人の経済的満足度の総計を尺度と考え、それが最大化される
・他の誰の満足度を下げることなく誰かの満足度を上げる必要あり
【関連する記事】